福田財務省次官のセクハラ
いわゆる「最強官庁」だったはずの財務省。その中でも、かつての渡辺美智雄蔵相の肝いりで、「異色の人材」を採用したはずの82年組。紆余曲折、艱難辛苦の36年後、お払いが必要なほど、呪われてしまったのです。
まずは92年、同期の一人が「上司のいじめ?」により自殺します。98年にはノーパンしゃぶしゃぶでおなじみの接待汚職事件により、同期の課長補佐が収賄容疑で逮捕されます。別の同期も逮捕は免れたものの辞職を余儀なくされます。そして今回の佐川前国税庁長官、迫田英典氏、参院議員の片山さつき氏、み~んな82年組だそうなんです。おどろくべきことです。
そして、今回、まさに真打登場のごとく舞台のセンターに勇躍としてご登場あそばされたのが、財務省福田淳一事務次官。罪状はまごう方なき完全無欠のセクシャルハラスメント

ということで、相変わらず瞬間的にかつ感情的に怒っている筆者でありますが、その中でもマスコミがあまり取り上げていないポイントをいくつか指摘したいと思います。
まずは麻生財務大臣の言い草についてです。「被害者が名乗り出てくれなければ、事情聴取も真相究明もできないだろう!!」といっているらしい。これはひどいです。被害者は恥を忍んで、録音テープを公開しているにもかかわらず、この発言はありえません。これは言ってみればレイプ被害者に「名乗り出てくれば調べてあげる」といったのと同じです。
次に誰も怒っていないので私が怒るしかないのですが、こうした問題の起こるたびに紹介されるいわゆる進歩的(であるはずの)女性文化人のコメントについてです。少なからぬ女性文化人はスルーしようとします。典型的なケースは、野田聖子総務大臣です。「(財務省の対応に対して)違和感がある。」とコメントしました。違和感だぁ~

ついでに、コメントを拒否している方のひとりにおなじく82年組の片山さつき女史がいらっしゃいます。私は「朝まで生テレビ」をはじめとした番組での彼女の明快な論理を高く評価しているものですが、彼女のコメントが是非きいてみたい。おそらく彼女のことだから、82年組の同期会で福田次官とは一再ならず対決しているはずであり、その際、どのような態度をとったのかきいてみたい。私の想像では、なんだかんだ言っても、82年組は命を懸けて働いてきた仲間であり、いかに邪悪なものであっても同期は同期であり、後ろから仲間を鉄砲で打てないという武士の情け的感情なのではなかろうかと思われます。
最後に、こうした事件の起きた場合に、女性を支えるべき側の運動体の力強さが感じられないことに、少々さみしさを禁じえないことを申し上げておきます。

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