映画鑑賞履歴

  • さざ波(15)
    アンドリュー・ハイ: シャーロット・ランプリング
    71歳になっても、容色いささかも衰えずフェロモン放出の奇跡の女優シャーロット・ランプリング! 最近作のこの作品では、なんとなんと70歳を超える高齢者同士のねっとりしたベッドシーンを難なく演じ切る。おまけにあわや主演女優賞のオスカーまでも取る勢い。今後ともさらなるご活躍を切に祈ります。 (★★★)
  • レヴェナント蘇えりし者(15)
    アレハンドロ・イニャリトゥ: レオナルド・デカプリオ
    文句なしのアカデミー賞の監督賞、主演男優賞そしてなにより撮影賞。堂々たる大作・名作。どうしてもアカデミー賞をとれなかったデカプリオが満を持しての受賞。かつてギルバートグレイプで天才子役として頭角を現し将来を嘱望され続けてきたレオ様の満願成就の戴冠である。 (★★★★★)
  • 殿、利息でござる(16)
    中村義洋: 阿部サダヲ
    「武士の家計簿」以来絶好調の磯田道史先生原作で武士の生活のリアルを追及するオモシロ時代劇。今回も期待にたがわぬおもしろさ。かつては鼻についた阿部サダヲの演技も、顔だけの瑛太の印象も、今や二人とも見事な演技派に変身していて、びっくり!! とりわけ阿部サダヲはどこかの演技賞をとりそう。 (★★★★)
  • あん(15)
    川瀬直美: 樹木希林
    川瀬監督には珍しくとってもわかりやすい映画。この映画の良さは、展開よりもキャスティングの良さ。主演の樹木希林をはじめ永瀬正敏、そして樹木希林の実の孫の内田伽羅に至るまで見事にはまる。思い出すのはまだ20代の当時悠木千帆。TVでNHKの青年の主張の物まねをしたが、そのうまさはただ者でなかったことをなつかしく思い出す。 (★★★★)
  • 博士と彼女のセオリー(14)
    ジェームズ・マーシュ: エディ・レッドメイン
    エディ・レッドメインがホーキング博士を迫真の演技で演じ、アカデミー賞主演男優賞を獲得して、あっという間の名優昇格。障碍者の物まねではない演技とはどんなものかを見せつける。きれいごとではない事実を隠さず表現することによって、感動はいや増さる。 (★★★★)
  • イミテーション・ゲーム(14)
    モルテン・ティルドゥム: ヘネディクト・カンバーバッチ
    第二次世界大戦中、ドイツのエニグマ暗号を解読したアラン・チューリングを描いたノンフィクション。ぬかったことに私はこの事実を知りませんでした。驚くべき偉業を狂気と紙一重でひとりの天才がなしとげます。今や当代の人気者であるホームズ役者のカンバーバッチが畢生の名演技。脚本が見事で、余裕のアカデミー脚本賞。 (★★★★★)
  • バードマン(14)
    アレハンドロ・イニャリトゥ: マイケル・キートン
    アカデミー監督賞をはじめ4部門獲得。メキシコが生んだ鬼才イニャリトゥ監督は今年も「蘇りし者」でアカデミー賞2連覇と乗りに乗っている。見れば見るほど味の出る名作中の名作。「マッドマックス」とともに今年のアカデミー賞は全く新しい表現方法を開拓した2作品を適正に評価した。日本のアカデミー賞とは大変な違いだ。 (★★★★★)
  • セッション(14)
    デミアン・チャゼル: J.K.シモンズ
    昨年のアカデミー賞最優秀助演男優賞。音楽学校の教師によるドラム指導のスパルタ教育を描いていると思いきや、ラストに血も凍るような教師による裏切りが描かれる。私も以前、上司による同様の裏切りに遭遇し、同様に反撃してみたが、映画のような後味の結末には残念ながら至らなかったのを思い出す。 (★★★★)
  • 6歳のボクが、大人になるまで。(14)
    リチャード・リンクレーター: パトリシア・アークエット
    6歳の子供に焦点を当てて、18歳までの12年間を断続的に描き、成年への成長期をリアルに描く。青春時代の真ん中はそれこそ客観的に意識できないものだが、こんなことだったのかと再確認させられる。P.アークエットがアカデミー賞の最優秀助演女優賞をとっているが、肩の力を抜いた自然な演技。 (★★★★★)
  • 薄氷の殺人(14)
    ディアオ・イーナン: リャオ・ファン
    中国・香港合作映画。ベルリン国際映画祭金熊賞、最優秀男優賞。かつて北野武が「その男凶暴につき」でデビューして以来の新鮮な映像表現と鮮烈なリアリティー。中国映画としては張芸謀の「赤いコーリャン」以来の歴史的名作。フィルムは富士でもコダックでもない中国製らしい。それが何よりの脅威か。 (★★★★★)
  • 母と暮らせば(15)
    山田洋次: 吉永小百合
    山田洋次の反戦映画はいつも戦闘シーンが一切出てきません。今回もそうです。くすんだ色調で市井の庶民の生活を丁寧に描きます。井上ひさしの「父と暮らせば」の立派なオマージュ。冒頭の原爆投下シーン、医大の授業中に教室が明るくなりインク壺が溶け、遅れて轟音と暗黒。キノコ雲を出さずに原爆を語る歴史的名シーンだと思います。 (★★★★)
  • スターリングラード(93)
    ヨゼフ・フィルスマイアー: トーマス・クレッチマン
    有名な2001年のアメリカ映画とは同名ですがかなり違います。あれはロシア軍から見たスターリングラード攻防戦。これはドイツ映画でドイツ軍から見た攻防戦。米映画よりリアル。投入されたドイツ軍26万人。生還したもの6千人。我が国のペリリュー島も硫黄島もはるかに上回る地獄の戦闘だったわけです。 (★★★)
  • アウトレイジ ビヨンド(13)
    北野武: ビートたけし

    前作と同様、カンヌを狙い、たけしも結構本気出していたが、今回も空振り。しかし、私はかなり楽しめた。殺し方もずいぶん新手で驚かすし、ヤクザの演技も本物よりヤクザらしい。しかし、いくらなんでも死人が多すぎ。ラストはまだ続編の意欲満々に見えるが、如何なものか? (★★★)
  • 終の信託(12)
    周防正行: 草刈民代

    安楽死問題を真正面から取り扱う周防監督らしい社会派意欲作。苦悩する医師をオールドミス女医役として監督の愛妻草刈民代に超長回しで挑戦させる。草刈民代は正直言って荷が重く、役所広司や浅野忠信、大沢たかおなど脇を思いっきり固めるが無理だった。 (★★★)
  • チョコレートドーナツ(14)
    トラビス・ファイン: アラン・カミング
    ゲイのカップルがダウン症の少年を保護し愛情をそそぐ感動作。世間から二重の差別を受ける3人が、本当の家族について考えさせる注目作。ラストの衝撃に落涙必至。 (★★★★★)

最近のトラックバック

« 2016年1月 | トップページ | 2016年4月 »

2016年2月

2016.02.27

そろそろ語ろう、春野恵子

当ブログでは、何度か浪曲に焦点を当てて、有望浪曲師(とりわけ女流浪曲師)を中心にこれまで語ってまいりました。しかし、隔靴掻痒というか、「だれか肝心な人を忘れていませんか?」状態の読者もいらっしゃると思います。
そうです。かつて『進ぬ!電波少年』(日本テレビ系)で、「恵子先生」としてブレイクしたあの春野恵子はどうしているのかについて、そろそろ語らなければならないと思います。風のうわさに、大阪の方で浪花節の訓練をしているらしいのですが、よくわかりませんでした。しかし、実は彼女が浪曲を志して以来、はやくも13年、今や中堅の浪曲師として東京であの玉川奈々福姉さんと二人会をやっているほどの人気女流浪曲師になられているようであります。うかつなことに、私は知りませんでした。
そこで本日付(16.2.27)の「NEWSポストセブン」に、彼女のインタビュー記事が出ておりましたので、まずそのご紹介から始めようと思います。

Skeikosensei

――浪曲師になったいきさつを教えてください。         

春野:きっかけとしては、『電波少年』が終わって、一番最初に出たラジオ番組で、春風亭昇太師匠と知り合うことができまして、落語を聞きに行ったんです。すごい衝撃を受けました。着物を着た人が座布団の上で、扇子と手ぬぐいだけでお話しているのに、目の前に映像が浮かぶんです。

         

 それまで私は、落語、講談、浪曲などを、全然知らなかったんです。世の中にはテレビには映らないけど、そういう面白いものがいっぱいあるんだなって気づけた瞬間でもあって、そういうものを自分で見つけたいと思うようになりました。

         

 まずは、落語を聞きに行くようになって、立川談志師匠、立川志の輔師匠、立川談春師匠、春風亭昇太師匠、いろんな方々と出会わせていただきました。そして講談目当てで浅草に行った時にやっていた浪曲を聞いた時、これだと思っちゃったんですね。

         

 小さい頃から時代劇とミュージカルが好きだったので、まさに2つを足して2で割ったものだなと思いました。こんなものがあったのかって。自分がやりたいものは、浪曲をやれば全部叶うなと思ったんです。

         

――すぐに浪曲師になると決めたんですか?

         

春野:浪曲を初めて聞いた日に、明け方まで悶々と考えました、鼻血が出るくらい興奮しながら考えて、とにかく、「一生やろう」とだけを決めて。なにがあっても辞めない、どんな下手くそでも、一生やる、と。朝4時に寝ている母を叩き起こして、「私、浪曲師になるから!」って宣言しました。母は、はあ?って感じでしたけど(笑い)。

         

――それから、どんな行動を?

         

春野:浪曲師として第一線で活躍されていた国本武春師匠に、浪曲師になりたいと相談させていただいた時、「関西に春野百合子というすごい師匠がいるよ」って教えていただいたんです。師匠の浪曲の音源もいただいて、聞いてみたら格好いいなって。

 ちょうどそのころに談志師匠に、浪曲師になりたいということは言わずに、「浪曲を聞くなら、どなたがおすすめですか?」って聞いたら、「女流ならやっぱり、春野百合子だね」とおっしゃって。“談志も認める春野百合子”というのも、後押しになったのかもしれません。         

――そして、弟子入りすることに。

春野:東京から大阪に行って、国立文楽劇場の楽屋まで押しかけて「弟子にしてください」と。師匠は、東京から浪曲やりたいって来られても、どうせ続かないだろう、って思っていたようで、正式に弟子と認めていただくまでに半年かかりました。
 浪曲師が長者番付のトップ3取っていた頃だったら、声がいい人はみんな浪曲師になる、という時代もありましたけど。今は、浪曲ってなに?って時代ですから。食べていけるかわからないのに、と武春師匠にも言われました。

 でも私は、やっと一生やっていきたいと思えるものに出会えて嬉しかったので。そう思えるものにはなかなか出会えない、ということもわかっているので、これを絶対手放したくないのはありました。

――それから、東京から大阪に通うことに。

春野:1か月に1回か2回、夜行バスで大阪に行っていたんですけど、半年くらい師匠にお稽古していただくと、もっと早く上手になりたいという気持ちが強くなってきました。半年の間に家庭教師のアルバイトをしてお金を貯めて、大阪に引っ越したんです。

――弟子入りの修業中、収入ゼロ?

春野:そうです。なので、最初は貯めたお金で、岸和田にウィークリーマンションを借りました。お金がないので、お買い物をするのは2桁縛り、99円以下と決めていました。 私が借りてたウィークリーマンションって、光熱費ただで使いたい放題でした。でも、寒い1月に移り住んで、温度を30度の強にしても、隙間風が入って寒いんですよ。だから毛布を被りながら、師匠の浪曲を聞いて稽古をしていました。浪曲って譜面が一切ないんです。どこで伸ばして、どこで止めるのか、ひたすら聞いて覚えるしかない。

――大阪に来て、頭を丸刈りにしたそうですね。       

春野:3mmに刈りました。ケイコ先生ということを誰にもばれたくなかったんです。私の人生、ちゃんとゼロからスタートするんだという決意でした。携帯を解約して、交友関係もリセットして、誰とも連絡を取りませんでした。

――浪曲だけで食べていけるようになったのは、大阪に行って何年後?

春野:初舞台から2、3年後です。お陰様で、今では年間200ステージくらい、舞台に立たせていただいています。

――『電波少年』での経験は今、生きていますか?

春野:正直、浪曲師になって舞台に立ち始めたばかりの頃は、司会者に、“なんと、あの進ぬ『電波少年』のケイコ先生が浪曲師になって”、と言われるたびに、なんでそんな余計な事言うんだって思っていました。でも、たくさんの人に浪曲を聞いてほしいと思うようになってから、ケイコ先生やっていて本当によかったって。それがきっかけで浪曲を聞いてくれるようになった人もいっぱいいますしね。今ではすごくありがたいなって思っています。

【春野恵子(はるの・けいこ)】
7月22日生まれ。東京都出身。『進ぬ!電波少年』(日本テレビ系)の企画「電波少年的東大一直線」でブレイクし、その後、バラエティーやドラマ『救命病棟24時』(フジテレビ系)などで活躍。2003年に女流浪曲師・春野百合子に師事し、春野恵子となる。3月1日、大阪市北区のROYAL HORSEで『春野恵子の洋楽一直線!~浪曲POPS偉人伝 The Live~』が行われる。


彼女の浪曲の感想等については、また次回に・・・・・

2016.02.10

「西部邁ゼミナール」のチャンネル変更

Photo

私が必ず予約録画して欠かさず見るテレビ番組の一つに「西部邁ゼミナール」がある。毎週日曜の午前9時からの30分間。チャンネルは視聴率が常にミクロのMXテレビ。かつて「朝まで生テレビ」でディベートさせたら無敵の論客と恐れられた西部邁が、自ら選んだゲストと気楽なトークショーを繰り広げる番組です。
私がこの番組を気に入って見ているのは、西部の論理がはっとさせるほど意外な角度から切り込むことが多く、頭の体操になることがひとつ。もう一つは、普段あまり接することがない我が国の伝統的な理論派右翼の論理を聞ける珍しい機会だからである。
かつてのブンドの闘士、東大駒場自治会委員長も、今や押しも押されもしない右翼論客の泰斗となり果てて、ひとたび現行憲法について語らせれば、「我が国の歴史や文化に根差さない言葉の羅列の条文など全面的に改めるべきだ」と檄して申される始末。

この番組が今週から急きょ何の前触れもなく、時間変更されました。チャンネルも変わりました。チャンネルは、視聴率がミクロのMX第一チャンネルからさらに視聴率の劣るMXの第二チャンネルの午後1時に変更となりました。それでなくとも視聴率が振るわないMXテレビにおいて、第二チャンネルは「テレビショッピング」だらけのやる気のないチャンネルなんです。おそらくほとんど誰も見ていない荒野にほっぽり出されたと言ってもいい逆境なのです。

一体なぜこのようなむごい仕打ちを西部先生は受けなければならなかったのか? 自民党の悪口を言ったのか? いえいえ、それは全く違います。状況は逆でして、西部先生、あの安保法制強行採決の時ですら、安部首相を絶賛していたのですから。

私が思い当たる理由がひとつだけあります。それは、1週間前のこの番組の最後のほうでポロット出た本音の西部発言に原因があると思われます。うろ覚えで正確ではありませんができる限り再現して引用してみます。

話の流れは、ISにからんで「テロの評価」について話が及んだ時のことです。

僕は必ずしもテロに賛成するわけではないんだけれども、もしも仮にすべての愛するもの大切なものを奪われ、理不尽な暴力にさらされ、あらゆる抵抗の手段を奪われたならば、弱きものそして力なき虐げられしものにとって、残された意思表示の方法は、もはやテロしかないという状況はありうるんじゃないかと思う。

僕が今でも思い出すと、感動して涙ぐまざるを得ない光景がある。それは2002年ロシアのモスクワ劇場で起きたテロ事件である。
チェチェンに対するロシアの容赦のない爆撃と苛烈な攻撃により、親を失い、夫を失い、子供を失って天涯孤独の寡婦たち約10人がそれぞれ体に爆弾を巻いて、お互いにしっかりと抱き合いながら劇場の舞台上で自ら爆発させたテロである。

僕の場合も、あらためて自分自身をながむれば、愛する妻を亡くし、体は神経痛で痛めつけられ、余命尽きようとする今、失うべきものはもはや何もない。一方、世間をながむれば、相変わらず悪が栄え、力弱きものは確実に抵抗の手段を奪われ、何の希望もない。であれば、やせさらばえたこの老体に爆弾を身にまとい、理不尽な力強きものになにがしかのささやかな一矢を報いたいものだと思う時もある。そして、失うべきものの何もない老人たちの大きな群れがその後ろに陸続と続いていくんじゃないか。まぁ、一人の老人の妄想みたいなものなんだけれども・・・・


以上です。

これに対するMXの自主規制処分が、チャンネル移動だと思われます。
これってやっぱり、「停波」にならなくて良かったと思うべきなんだろうか?
この顛末に対する評価については、ちょっとお酒がなければ語れませんので、場所を変えましょうか。

2016.02.08

吉永小百合と野田秀樹

Tsuru


吉永小百合と野田秀樹。接点は全くなさそうでありますが、この世は合縁奇縁、不思議な縁が二人をつなぎます。

まずひとつは、今からかれこれ28年前の昭和63年、吉永小百合の映画出演100作目記念作品、巨匠市川昆を監督に迎えて名作「鶴の恩返し」を映画化した「つる」で野田秀樹と共演しております。
野田秀樹の映画出演は極めて珍しく、主演級の映画出演はほとんど唯一といってもいいかもしれません。野田秀樹の女性に対する嗜好から判断して、小百合ちゃんはかなり彼の射程距離だったと推量されます。また野田秀樹のキャスティングについては、小百合から強い推薦があったとも伝えられております。なお、この映画で小百合ちゃんは「第12回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞」を獲得しています。

もうひとつの吉永小百合と野田秀樹の縁は、二人はなんと中学校が同窓だということです。同窓だといっても当然学年は違います。なんと10個違うんですねぇ。
その中学校は、渋谷区立代々木中学校です。
住所は、渋谷区西原1丁目、明治神宮や代々木公園の近くです。最寄駅は京王線の初台駅、または代々木上原駅。
したがって、野田秀樹は高校から教育大付属駒場に進学したことになります。意外に正攻法な受験生だったんですねぇ。
この中学校の主な通学区域は、代々木1~5丁目、初台、西原。ここで不思議なのは当時の小百合の住所地である梅ヶ丘は代々木中学校の学区域には含まれていないはずなんです。すなわち、野田秀樹は徒歩通学できたはずですが、小百合は小田急小田原線で通わなければならなかったはずです。吉永小百合の繁忙期はもうすでに始まろうとしていたはずですが、小百合あるいは吉永家は、学区域を踏み越えて(電車通学も厭わず)少しでも学力の高い中学校を選ぼうとするお受験思考であったことがうかがわれます。
吉永と野田が渋谷区立代々木中学校の同窓だったというささやかな情報だけで、野田秀樹のお受験思考と合わせて、非常に興味深い妄想が膨らんでいきます。
なお、他の有名人の卒業生に次世代の党(だったっけ?)の平沼赳夫がいます。

« 2016年1月 | トップページ | 2016年4月 »

読んだぞ!リスト

  • 堀田 善衞: 時間 (岩波現代文庫)

    堀田 善衞: 時間 (岩波現代文庫)
    1936年から37年の南京事件を被害者の立場から描いた小説。「事実のけたはずれのすごみがかえって出来事をストーリー化のあたわぬものとして宙ずりにしてしまう」という逸見庸の解説が的確。ミクロの事実のディテールを克明に追うことによって、被害者の数ごときでは思い及ばぬ真実を読者に理解させる。 (★★★★★)

  • Henry Hazlitt(ヘンリー・ハズリット): 日経BPクラシックス 世界一シンプルな経済学

    Henry Hazlitt(ヘンリー・ハズリット): 日経BPクラシックス 世界一シンプルな経済学
    今売り出しのリベタリアンによる経済学の基本書です。いわば自由市場至上主義のおっそろしくわかりやすい入門書です。わかりやすすぎて読んでいると、眠くなります。昔、そういえばサミュエルソンの基本書を読むときも同様の眠さを感じました。睡眠導入書として一冊いかがでしょうか? (★★★)

  • 司馬 遼太郎: 関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)

    司馬 遼太郎: 関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)
    古今最大の戦闘となった天下分け目の決戦の過程を描かせたら司馬遼太郎の右に出る人はおりません。広大な関ヶ原を舞台に、これ以上ないような複雑な人間関係を生き生きと描写して最後まで一気に読ませます。しかし、私は今さらながら知ったのですが、関ヶ原の戦いって、ギリギリの好勝負だったんですねぇ。 (★★★★★)

  • 鈴木 大拙: 禅 (ちくま文庫)

    鈴木 大拙: 禅 (ちくま文庫)
    難解な禅の神髄そして悟りについて、平易に説得力をもって解説してくれる禅入門の名著。要するに「色即是空、空即是色」の世界を噛んで含んで丁寧に教えてくれる。世界の見え方が変わるほど理解できた気になるのは、大拙師のおかげか、はたまた訳者の工藤澄子氏のおかげなるや? (★★★★★)

  • 岸田 秀: ものぐさ精神分析 (中公文庫)

    岸田 秀: ものぐさ精神分析 (中公文庫)
    「人間は本能の壊れた動物である」から始まってフロイトもユングもぶっ飛ばして、人間存在の幻想性を鍵に、独自の「岸田唯幻論」を展開する。作者自身が自信なさそうで、こちらも今一つ乗り切れない。 (★★★)

  • 辺見 庸: 1★9★3★7(イクミナ)

    辺見 庸: 1★9★3★7(イクミナ)
    いつも戦争を被害者の目から見がちな我々だが、加害者の目から徹底的にリアルに掘り下げる逸見先生。1937年の南京事件を糸口に、現代の安保法制に渾身の怒りをぶつけ咆哮する。しかし、作者が激怒する昭和50年の昭和天皇の記者会見発言、ぬかったことに私は知りませんでした。戦後から現代に至る我が国の総無責任気質の根源はここにあったんですね。 (★★★★)

  • エマニュエル・トッド: 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)

    エマニュエル・トッド: 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)
    最近珍しい元気のいいフランス人エマニュエル・トッドが、没落するフランスをほとんどドイツのせいにして悪態をつく。ドイツにとって、東西ドイツ統合もEU統合も千載一遇の濡れ手で粟であることを声高く主張するトッドさん。割り引かなければならないが、説得力あるよ。 (★★★★)

  • 司馬 遼太郎: 世に棲む日日 (文春文庫)

    司馬 遼太郎: 世に棲む日日 (文春文庫)
    どんな幕末オタクでも、苦手とするわかりにくい時期があります。蛤御門から薩長合同の時期の長州の実情です。久坂玄瑞をはじめ手当り次第で死んでいき、誰もがもはや長州は壊滅と確信した瞬間、鬼神とも雷神とも称される高杉晋作の奇跡的怒涛の進撃で情勢逆転。この様子がよくわかる司馬遼太郎の天才的作品です。 (★★★★★)

  • 百田 尚樹: 影法師 (講談社文庫)

    百田 尚樹: 影法師 (講談社文庫)
    本屋大賞作家百田尚樹の小説作法のよくわかる作品。あらかじめ伏線を思い切り撒いておいて、最後にかたっぱしから回収しまくる方式が、読み手としては快感。しかし「永遠の0」の時も思ったのですが、本作の彦四朗といい主人公の潔い高潔さと自己犠牲の姿勢はちょっと非現実と言ってはいけませんかねぇ。 (★★★)

  • 菊地 明: 新選組三番組長 斎藤一の生涯 (新人物文庫)

    菊地 明: 新選組三番組長 斎藤一の生涯 (新人物文庫)
    「寡黙で猟奇的な人切り」なのかはたまた「最後は警官と東京高師の事務官を勤め上げた謹厳実直の人」か?謎の新撰組隊士の全貌が見渡せる。読後、最大のサプライズは、斉藤の妻はなんと!山本八重に勝って会津藩の照姫の祐筆を射止めた高尾(貫地谷しほり)だったということです。 (★★★)

  • 佐野 眞一: 甘粕正彦 乱心の曠野

    佐野 眞一: 甘粕正彦 乱心の曠野
    著者独特の克明な調査を反映して大変な長編ルポルタージュになっており、部分的にディテールに入り込みすぎてわかりにくいところはあるものの、最終盤にかけてドラマチックでとってもおもしろい。甘粕憲兵大尉については吉田喜重の「エロス+虐殺」以来デモーニッシュなイメージが先行してしまいがちな我々の世代にとって、あっと驚く新事実続出で当時が決して異常な世相とは思えない気がしてくる。要するに今でも起こりうるという意味で・・・ (★★★★★)

  • 鹿島 圭介: 警察庁長官を撃った男

    鹿島 圭介: 警察庁長官を撃った男
    あの立花隆大先生が週刊誌で推薦している本。あまりに有名な'65年の国松孝次警察庁長官狙撃事件のノンフィクションルポ。立花先生が珍しく「真犯人はこの老人だ!」と興奮して断言する。著者はフリーのルポライターなれど、文章力弱く読みにくい。しかし、これが事実とすると当時の米村警視総監の責任は非常に重い。 (★★★★)

  • 北野 武: 超思考

    北野 武: 超思考
    私はこれまでのタケシ本をほとんど読んできましたし、読んで損はなかったケースがほとんどでした。今回も幻冬舎が満を持して出版したようですが、さすがに新鮮味が薄れてきました。タケシの少年期における母親の教育を何度か賛美しているが、これはたけちゃんらしくなくて、「タケシ!老いたり!」と思わせます。 (★★★)

  • 渡辺 淳一: 孤舟

    渡辺 淳一: 孤舟
    某一流広告会社をそこそこの役員で退職した高級サラリーマンの定年退職後を「失楽園」の渡辺淳一が意欲的に描いたはずだったのですが・・・この小説は全くひどいですねぇ。この主人公、とにかくウジウジした思いっきり情けないおっさんです。あの「失楽園」で過激に世間を挑発した同じ作者とは到底思えません。 (★)

  • 町田 康: 告白 (中公文庫)

    町田 康: 告白 (中公文庫)
    明治26年に実際に起きた大阪府南東部赤阪水分の11人斬殺事件を題材としたロックンローラーで作家の町田康の傑作。全編独特のロック調とも言うべき文体で、かつ河内音頭の熱と意気を感じさせる。事件後わずか1ヶ月で河内音頭として大ヒット。「男持つなら熊太郎弥五郎、十人殺して名を残す」と歌っている。 (★★★★)

カテゴリー

  • スポーツ
  • ニュース
  • パソコン・インターネット
  • メジャーリーグ
  • 吉永小百合
  • 心と体
  • 携帯・デジカメ
  • 文化・芸術
  • 旅行・地域
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 映画・テレビ
  • 書籍・雑誌
  • 東京を歩く
  • 歴史
  • 病気
  • 経済・政治・国際
  • 美術館・博物館
  • 舞台
  • 芸能・アイドル
  • 落語
  • 趣味
  • 青春の思い出
  • 音楽
無料ブログはココログ